17世紀オランダを代表する風俗画家、ヨハネス・フェルメールが、1670年代前半に描いた作品《ヴァージナルの前に座る女性》の解説動画を作成しました。51.5 x 45.6 cmの比較的小さな画面の作品ですが、暗い部屋の中で鍵盤楽器ヴァージナルを演奏する、青い輝くドレスの女性がこちらに送るまなざしが印象的な作品です。
伝統的テーマの解釈と表現
ロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵するの作品には、《牛乳を注ぐ女性》にも見られた光の粒の表現など、「フェルメールらしさ」が顕著なモチーフと描き方を確認することができます。一方でこの作品のテーマとモチーフは、17世紀のオランダで他の芸術家たちにも繰り返し描かれたものでした。伝統的な主題をフェルメールはどのように扱い、オリジナリティのある表現をどの部分に見せているのでしょうか。
動画の内容:比較と相対化
動画の中では、同じ17世紀のオランダで活躍した画家たちが制作した、同じようなテーマとモチーフを表した作品と比較しつつ、《ヴァージナルの前に座る女性》の造形的特徴を明らかにします。
作品情報
ヨハネス・フェルメール
《ヴァージナルの前に座る女性》
1670-72年頃
キャンヴァスに油彩
51.5 x 45.6 cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
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