【中世のジュエリー】《リング・ブローチ》イギリス或いはフランス、 13世紀第4四半世紀、銀、ガラス製模造宝石、 径:2.5 cm、メトロポリタン美術館 投稿者 美術史チャンネル 日付: 5月 30, 2021 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 《リング・ブローチ》イギリス或いはフランス、13世紀第4四半世紀、銀、ガラス製模造宝石、径:2.5 cm、メトロポリタン美術館この投稿ではメトロポリタン美術館が所蔵する《リング・ブローチ》についてご紹介します。リング型のベース● 銀製の輪とピンフランスあるいはイギリスで作られた金属とガラスでできたブローチです。ベースは丸い輪の形に作られています。素材は銀となっています。衣装に本作を留めるための太いピンが付属し、輪の中を横切っています。模造宝石の積極利用● 着色透明素材の正体銀のリング・ベースの上には、透き通った赤、青、緑の球形素材がセットされています。ただし、これらの球状パーツはルビー、サファイア、エメラルドといった宝石、ではありません。ガラスを着色・成形加工して作ったペースト、つまりガラス製模造宝石です。廉価品ゆえの希少性● 安物ゆえの扱いペーストのように経済的価値の低い素材を用いて作られた本作は、値段もお手頃で、お求め安かったことでしょう。しかし経済的価値の低さゆえに、重要性を認められなかったようです。結果、大量に生産されたと思われますが、現存例はそれほど多くありません。本作はそんな大量生産☞大量廃棄の歴史を乗り越えて残った、重要な作例となっています。関連投稿 コメント
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