【印象派の静物画】ルノワール《春の花》1866年、キャンヴァスに油彩、104 x 80.5 cm、フォッグ美術館

ルノワール《春の花》1866年、
キャンヴァスに油彩、104 x 80.5 cm、フォッグ美術館

この投稿では19世紀のフランスの印象派の画家ルノワールが1866年に描いた静物画の作品《春の花》についてご紹介します。

背景と花瓶

● 抽象背景と青花の花瓶
  • 褐色で無地の抽象背景がメインモチーフの背後に描かれています。
  • その前に、中国磁器の白地に青で絵付けを施した染付(青花)風の焼物の花瓶が置かれています。

花瓶の花

 色とりどりの植物モチーフ
  • 花瓶には、バラやアイリス等の花々が大量に生けられています。
  • 色彩の構成を研究するために花を描き、花の絵で試した成果を人物画に応用する、とルノワールは語っています。
  • そのルノワールが静物画で行った実験的な創意工夫の痕跡が、この作品では筆とパレットナイフを使い分ける多彩な表現にあらわれているようです。

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