「印象派・光の系譜」展🌳バルビゾン派の作品
- この投稿では、2022年1月28日からあべのハルカス美術館で開催の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展の出品作について解説します。
- 今回は特に、バルビゾン派の画家であるカミーユ・コローの作品の解説動画をご紹介します。
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コロー《川沿いの町、ヴィル=ダヴレー》
バルビゾン派の画家の実景画
- 以下の作品解説動画では、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《川沿いの町、ヴィル=ダヴレー》(1855–1856年頃 イスラエル博物館)を取り上げます👇
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柔らかな筆触が生む実景の一般化の効果
- この作品は、パリの東に位置する、ヴィル・ダヴレーの土地という、実景を表した作品です。
- その実際の光景を、コローは、柔らかなタッチでモチーフを表現しながら描いています。
- そのために、一般的、あるいは普遍的な風景を描写しているようにも見えます。
- どこか現実離れした、空想の世界を映したかのような風景画です。
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同じ場所を描いた風景画
- 1872-73年にやはりヴィル・ダヴレーの土地を描いた風景画。
- 前景に人物、水場を挟んで、向こうに赤い屋根のお屋敷が見える構図、画面の片側の端のあたりに、並んで立つ複数の木々を、逆光の中に浮かび上がらせる手法は、動画でご紹介した作品とほとんど一緒。
- 相違点としては、暗く描かれた立ち木が、本作では右側に配置され、対照的に一本で立つ木を画面中央からやや左に外れたところに表している点を挙げることができます。
- 赤い屋根、白い壁のお屋敷も、イスラエル博物館の作品では画面の右側に表されていましたが、こちらの絵では左側に描写されています。
- このようにコローは、特定の構図やモチーフの配置を、多少のヴァリエーションを示しながら、繰り返し描くという傾向があり、この造形傾向は同時代において批判の対象ともなりました。
「印象派・光の系譜」展公式サイト:
👉東京 三菱一号館美術館(-2022年1月16日)
リンク
作品解説動画🎦「メトロポリタン美術館」展🎨印象主義―シスレー、モネ、ルノワール、ドガ
この投稿では、国立新美術館で開催の「メトロポリタン美術館」展の出品作のうち、印象主義の画家たちが19-20世紀に描いた作品の作品解説動画🎦を、制作年代の順にご紹介します。
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