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ポンペイ展(@東京国立博物館)作品解説:《擬アルカイック様式のアポロ》(前1世紀後半 ナポリ国立考古学博物館)
《擬アルカイック様式のアポロ》
- この投稿では、ポンペイ展(@東京国立博物館)に出品中の作品、《擬アルカイック様式のアポロ》(前1世紀後半 ナポリ国立考古学博物館)について解説します。
太陽と芸術の神
- この太陽と芸術、特に音楽の神の像は、かつては弦楽器が左手にあったであろうと考えられています。
- 前髪を小さくカールして、編んだ毛を首の横、肩口から下へと体に沿って垂らすヘアスタイル。
- この髪型に加え、両足に等しく重心を置く直立の姿勢は、古代ギリシャの旧い時代、アルカイック期(前7-前5世紀)の様式です。
- 古めかしい様式をあえて採用した、古めかしい古典主義的な造形が特徴となる作品です。
- アポロの足元には、後ろの二本の足で立ち上がり、前足を右の腿のあたりに掛ける動物が見えます。
- この動物は、アポロの聖獣、古代ギリシャの想像上の動物であるグリプス(グリフォン)です。
- 紀元前8世紀頃のギリシア人の創出とされるこの怪物は、複数の種類の動物の身体のパーツが組み合わせられた姿を取っています。
- すなわち、胴は獅子、鷲の頭と翼、蛇の尾を持つとされます。
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