- 2022年注目の展覧会「スコットランド国立美術館 The Greats 美の巨匠たち」の出品作の解説動画です。
- 第2回の動画🎬では、「ルネサンス」セクションの展示作品を取り上げます。
- 今回はイタリアの盛期ルネサンスを代表する「神のごとき」ラファエロの素描から、ヴェネツィア派を代表する巨匠・ティツィアーノの紙にチョークで描いたデッサン、マニエリスム後期の代表的画家・エル・グレコの宗教画などの名品をご紹介します。
- アンドレア・デル・ヴェロッキオに帰属される《幼児キリストを礼拝する聖母》(1470年頃)。
- 幼子イエスに向かい手を合わせるマリア。
- 背後に見える廃墟は、古代趣味と線遠近法の使用が顕著な、いかにも「ルネサンス的」なモチーフです。
- ラファエロが1512-14年頃に制作した素描《 「魚の聖母」のための習作》。
- 👼ガブリエルが支えるトビアスが、父の目を癒す奇跡の「魚」を手に提げています。
- 本作はプラド美術館の祭壇画のための準備作で、人物の配置や明暗法が研究されています。
ラファエロ《魚の聖母》
1513-14年 油彩
マドリード プラド美術館
- パルミジャニーノが1520-30年頃に制作した素描《聖母子》。
- 本作は、赤と白の線を入念に引き、細く伸びる線を並べる「ハッチング」技法で、モチーフの量感を表しています。
- 紙にチョークで描いた素描ですが、注意深く、繊細なタッチが特徴です。
- 顔を寄せ合う母と子が示す、いかにも仲良しの様子。
- 母は横顔を示して鼻筋から顎の線を明確に示しています。
- 一方で、幼子は斜め前から捉えられ、子供らしい丸顔を表します。
- 母の長い指の手と、子の手の小ささも対照的です。
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