はじめに:動画シリーズのご紹介
- 「美術史チャンネル」のYoutube動画シリーズ「西洋美術史入門」。
- このシリーズでは、原始時代から時代順に、西洋美術の、各時期の代表的作品について説明しています。
- 動画の仲では、作品に用いられた素材から、表現の細部にいたるまで、丁寧に観察しながら解説します。
西洋美術史入門🐂第1回「原始美術」
- 第一回の動画では、原始時代の美術、特に打製石器の使用が開始された旧石器時代の作品を扱います。
- 具体的には、絵画(アルタミラやラスコーの洞窟壁画)と、女性像を象った彫刻(「原始のヴィーナス」像)について解説します。
西欧の原始美術:「フランコ・カンタブリア美術」
- ヨーロッパの原始美術に関しては、多くの遺跡が南フランスの山地と、北スペインのカンタブリカ山脈に集中しています👇
- そのため、「フランコ・カンタブリア美術」(Franco-Cantabrian art)の名でも知られています。
西洋美術史入門🐦第2回「古代エジプト美術」
- 紀元前3000年頃に始まった、史上初めて上下エジプトを統一した第1王朝から、紀元前30年に、プトレマイオス朝が共和政ローマによって滅ぼされるまでに、様々な美術作品を生み出したエジプト文明。
- 今回は、王=ファラオの理想的な筋肉質の締まった肉体を刻む石像、家族と水上の鳥猟を楽しんだ故人の生前をしのばせる墓の壁画、あの世で死者が受けることになる、審判の予習を可能にする死者の書、貴重な素材を惜しげもなく用いて飾ったツタンカーメン王の黄金のマスク、ローマ統治下で描かれたミイラの頭部に取り付ける肖像画について解説します。
西洋美術史入門🦁第3回「メソポタミア美術」
- メソポタミア美術は、ティグリス=ユーフラテス川流域に発展した、メソポタミア文明で制作された作品によって彩られます。
- 色彩効果の高い複数の貴重な素材を併用した、工芸的な王の墓に収められた副葬品、神に祈りを捧げる男女の奉納者の石の像、王宮を悪霊から護る役割を担った、人や獣の姿を取る、力強い守護者の浮き彫り彫刻、バビロンの城都の門を飾る、釉薬を施したレンガのレリーフについて解説します。
西洋美術史入門🍇第4回「ペルシャ美術」
動物モチーフをシルエットで描いたデザイン性の高い彩文土器から、青銅や金の金属器、それから、アケメネス朝ペルシャの王の宮殿を支えた基壇に彫られた装飾レリーフ、最後に、日本に渡来した、ササン朝ペルシャで作られたガラス器などについて解説します。
西洋美術史入門👁第5回「フェニキア美術」
地中海東岸のシリア・レバノン地域で作られた《目の偶像》から、アフリカ北部カルタゴ、現在のスペインが位置するイベリア半島で制作された宗教関連の古代彫刻について解説します。
西洋美術史入門🐙第6回「エーゲ美術」
第6回の動画では、古代エーゲ美術を取り上げました。具体的には、地中海東部のキクラデス諸島のシンプルな形状が特徴の石像から、テラ島の家を飾った、海の幸🐟を手にした人物のフレスコ画、クノッソスのたこ🐙文を表した壺や、蛇🐍を手にした女神の像、ミュケナイ美術の抽象化された絵付け、すなわち尚武の精神を示す戦士🏹や戦車🐎を表す作品について解説します。
西洋美術史入門🐦第7回
「ギリシャ美術①:幾何学様式と東方化様式の美術」
動画シリーズ「西洋美術史入門」、第7回の動画では、幾何学様式と東方化様式の美術を取り上げました。具体的には、多種多様な図形や線、人物、そして東方世界の影響を受けた動植物モチーフ、ギリシャ神話の物語表現で彩られた容器について解説します。
西洋美術史入門🌷第8回
「ギリシャ美術②:アルカイック美術」
- 動画シリーズ「西洋美術史入門」、第8回の動画では、古代ギリシャの美術から、アルカイック期の美術を取り上げました。
- 具体的には、粘土の素地の色と顔料の黒を利用した「黒像式」と「赤像式」による器の絵付と、直立する男女を表現した奉納・墓標用人物像「クーロス」と「コレー」について解説します。
西洋美術史入門🌷第9回
「ギリシャ美術③:クラシック美術 I:彫刻」
- 動画シリーズ「西洋美術史入門」、第9回の動画では、古代ギリシャの美術から、クラシック期の美術を取り上げました。
- 今回は、片足に重心を置く、左右非対称の「コントラポスト」と、自然主義的なポーズや、豊かに刻まれる衣の襞の表現が特徴の「古典期」の彫像について解説します。
西洋美術史入門🫒第10回
「ギリシャ美術④:クラシック美術 II:絵画」
- 動画シリーズ「西洋美術史入門」、第10回の動画では、古代ギリシャの美術から、クラシック期の絵画を取り上げました。
- 今回は、奥行きを感じさせる壺絵の空間表現から、伝統的色遣いに青や緑も加えた「ケルチ式」、白の使用が効果的な「白地式」の絵付の技法まで、「古典期」の絵画作品について解説します。
【1分de】古代ギリシャ美術:ルーヴル美術館の至宝
《サモトラケのニケ》前220-前185年頃 ルーヴル美術館
- ルーヴル美術館でも人気の作品、古代ギリシャ彫刻《サモトラケのニケ》。
- パロスの大理石を女神像に、ロードス島の灰色大理石を船のかたちの土台に用いた石像。
- 高さは5.57mにも及ぶ巨大な作品です。
- 動画では、この勝利の女神像に確認される、風に踊る衣装のひるがえりと、その衣装の下の肉体の巧みな表現が見どころの本作について、造形的特徴を詳しく解説します。
《ミロのヴィーナス》前2世紀頃 ルーヴル美術館
- エーゲ海の小島ミロス島で、1820年4月8日に、農民によって発見された本作。
- 今回は、胴体部分に認められる、ひねりを加えた形態にヘレニズム期の造形的特徴を明らかに示す作品。
- しかしながら、頭部にはプラクシテレスを思わせる、前時代=クラシック期ギリシャの女性像の特徴も備えています。
- この折衷的な様式を示す、興味深い例である本作について、その造形的特徴を動画で詳しく解説します。
以下の再生リストからもどうぞ👇
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