シーレ展2023
- 現在、上野の東京都美術館で開催中の「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展」(2023年4月9日まで)の解説動画を制作しました👇
- 今回の展示では、世紀末芸術を代表するオーストリアの画家・エゴン・シーレ(Egon Schiele 1890-1918年)が、28歳という短い生涯の中で残した、ユニークなスタイルの作品の数々を鑑賞することができます。
主要出品作解説動画
- この特別展の主要出品作を開設する動画を、美術史チャンネルでは作成しております👇
- シーレの生涯とともに、現在、上野で見ることができる重要な作品の数々から厳選して解説を加えたこちらの🎦動画、ご視聴いただけましたら幸いです。
出品作紹介:シーレの多様な創造
- 今回の「シーレ展」では、メインの展示作品は、もちろん、シーレが制作した絵画作品の数々です。
- 展示会場では、とりわけ「第1章:エゴン・シーレ ウィーンが生んだ若き天才」、「第7章:エゴン・シーレ アイデンティティーの探求」、「第8章:エゴン・シーレ 女性像」、「第9章:エゴン・シーレ 風景画」、「第13章:エゴン・シーレ 裸体」、「第14章:エゴン・シーレ 新たな表現、早すぎる死」でシーレの作品を特集しています。
- 少しだけですが、出品作の一部を以下👇にご紹介します。
シーレ《ほおずきの実のある自画像》1912年
白い背景の前で、暗い色の髪と服と、赤いほおずきの実が色彩の対比をなす作品。
赤や青も交えた髪の毛や肌の非自然主義的な色遣いもシーレの特徴です。
シーレ《縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ》1915年
この時期のシーレが多用する上から見た視点で捉えられた妻の姿。
手を重ねて、上目遣いでこちらに視線を送っています。
髪の毛と上着の黄緑色の中に映える、赤いラインの襟がおしゃれ。
解説動画「早わかり!シーレ」
- 1890年から1918年まで、短い人生を駆け抜けた、シーレ。
- 美術史チャンネルでは、シーレの生涯と代表的な作品をご紹介する動画も制作しております。
- こちら👇もご覧いただけましたら幸いです。
解説動画「早わかり!クリムト」
- 今度の特別展では「第2章」は「ウィーン1900 グスタフ・クリムトとリングシュトラーセ(ウィーン中心部環状道路)」と題されています。
- 本章の展示では、シーレにも強い影響を与えた(シーレは「銀のクリムト」の異名すら取っています。)世紀末ウィーンの巨匠、クリムトに光を当てています。
- クリムトの生涯については、最近作成した👇の動画をご視聴いただけましたら幸いです。
- 今回の「シーレ展」では、金や銀を用いたクリムトの特徴的な作品✨が残念ながら出品されていません。そのため《パラス・アテナ》や《アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像》などに代表される「黄金の時代」のクリムト作品がお好きな方は、こちら👇の動画のご視聴をお勧めします。
世紀末ウィーンの画家たち
- さらに、展示の「第3章:ウィーン分離派の結成」では、シーレだけでなく、モーザー、ロラーたち「ウィーン分離派展」のポスターのデザインをてがけた芸術家を取り上げています。
- 「第4章:クリムトとウィーンの風景画」では自然の風景を絵の中に描いた芸術家として、再びクリムト、そして、ファイスタウアー、また、特にエッガー=リンツにも注目します。
- 「第5章:コロマン・モーザー 万能の芸術家」では、室内空間から服飾まで、多様な分野でデザインの才能を発揮した、多才なモーザー(Koloman Moser 1868-1918年)の、特に植物を描いた絵画作品を見ることができます。
コロマン・モーザー《キンセンカ》1909年
- 「第6章:リヒャルト・ゲルストル 表現主義の先駆者」ではゲルストル、「第10章:オスカー・ココシュカ “野生の王”」ではココシュカ、「第11章:エゴン・シーレと新芸術集団の仲間たち」ではもう一度ファイスタウアー、さらにギュータースロー、アンデルセン、コーリヒ、「第12章:ウィーンのサロン文化とパトロン」でがもう一度ゲルストルと、それからコラー=ピネルに焦点を当てる内容の展示が行われています。
- このように今回の「シーレ展」では、シーレと同時代に活躍した芸術家たちの作品も積極的に展示され、人物・植物・風景など、それぞれのジャンルで個性あふれるスタイルの絵を鑑賞することができます。
コメント
コメントを投稿