3月1日から東京の国立新美術館始まった
「ルーヴル美術館展💖愛を描く」。
美術史チャンネルでは、この人気の展覧会(初日の開場時には、入場口だけでなくショップ入口にも行列が作られていました!)の出品全作品を開設する動画企画、まずは前半部分の出品作の解説です👇
後編も公開中です👇
さらに、出品作のうち、特に重要な作品について解説動画を作成しています👇ご覧いただけましたら幸いです。
ジャン=オノレ・フラゴナール
《閂(かんぬき)》
1777-1778年頃
フランソワ・ジェラール
《アモルとプシュケ》
1798年
サミュエル・ファン・ホーホストラーテン
《部屋履き》
1655-62年頃
ドメニキーノ
《リナルドとアルミーダ》
1617-21年頃
サッソフェラート
《眠る幼子イエス》
1640-85年頃
今回の「ルーヴル美術館展:愛を描く」の構成は以下の通りです。
プロローグ:愛の発明
1. 愛の神・アモル
フランソワ・ブーシェ
《愛(アモル)の標的》
1758年
愛の神が赤いハートを射抜く的の下では、
用済みとなった弓矢🏹が燃やされ、
上では徳高い愛を二つの月桂冠で称揚しています。
2. アダムとエヴァ
ピーテル・ファン・デル・ウェルフ
《善悪の木のそばのアダムとエヴァ》
1712年以降
二人分の木の実を取るエヴァと、
闇の前に曖昧な態度を示すアダム。
本作では、エヴァを誘惑する蛇🐍の代わりに、
トカゲが地を這い、アダムの方に頭を向けます。
カヴァリエーレ・ダルピーノ
《楽園を逐われるアダムとエヴァ》
1597年頃
うねる剣を持った天使によって、楽園から追い出される二人。
左から右へと、大股で進められる歩みは、切迫した状況を示唆します。
アダムは、もはや楽園の方向を振り返ることもなく、あきらめ顔。
エヴァはまだ訴えかけるような眼差しを天使に送っています。
第1章
愛の神のもとに
―古代神話における欲望を描く
1. 欲情―愛の眼差し(作品番号4-10)
2. 暴力と魔力―欲望の行為(作品番号11-17)
3. 死が二人を分かつまで―恋人たちの結末(作品番号18-22)
4. 愛の勝利(作品番号23-32)
第2章
キリスト教の神のもとに
1. 「ローマの慈愛」からキリスト教の慈愛へ(作品番号33-34)
2. 孝心・親子愛―聖家族に見る模範(作品番号35-39)
3. 犠牲に至る愛―キリストの犠牲と聖人の殉教(作品番号40-42)
4. 法悦に至る神への愛―マグダラのマリアの官能性・精神的な愛(作品番号43-44)
第3章
人間のもとに―誘惑の時代
1. 室内と酒場―オランダ絵画における愛と悦びの駆け引き(作品番号33-44)
2. 優雅な牧歌的恋愛―フランス流の誘惑のゲーム(作品番号45-51)
3. エロティシズム―《かんぬき》をめぐって(作品番号58-62)
4. 夫婦の幸福の演出(作品番号63-64)
5. 結婚の絆か、愛の絆か?(作品番号65-66)
第4章
19世紀フランスの
牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
1. アモルとプシュケ(作品番号67)
フランソワ・ジェラール
《アモルとプシュケ》
1798年
こちらの作品の解説動画はコチラ👇
2. ロマン主義における男性の情熱(作品番号68-70)
3. 死に至る愛(作品番号71-74)
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