【作品解説】《猫》エジプト末期王朝、ブロンズ、高さ:34 cm、大英博物館

《猫》エジプト末期王朝
(頭部拡大図)

【作品解説】
《猫》
エジプト末期王朝
ブロンズ
大英博物館


足をそろえて体の前に並べているこの動物像は、
耳を立てて、前を見据える、猫の青銅像です。
耳と鼻には金色に輝くアクセサリーが付けられています。

《猫》
エジプト末期王朝、
ブロンズ、高さ:34 cm、
大英博物館




頭部には、貴金属である金を用いて制作した、耳輪と鼻輪が付属しています。 像本体とは別材で作ったこのようなアクセサリーは年月を経る中で失われやすい部分です。 このような装飾部分が残っている作例は数が少なくとても貴重です。
 
胸元にもアクセサリーが見えます。 こちらは首から掛けたウァジェトの目の護符です。 その下には、中央にスカラベを象った護符が線刻されています。

小林古径《猫》1946年、紙本彩色、
81.8 x 50.7 cm、山種美術館

山種美術館には小林古径の《猫》が所蔵されています。
この作品を描く前、作者の小林古径は渡欧中でした。
古径はヨーロッパで猫の彫像を写しました。
それはもしかしたら、古径が《女史箴図巻》を模写するために訪れた、
大英博物館が所蔵するこの猫のブロンズ像だったのかもしれません。

関連動画

【作品解説動画】
《聖なる猫の棺》
紀元前350-前30年頃
青銅(ブロンズ)
メトロポリタン美術館

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