【作品解説動画・重要文化財】《白磁鳳首瓶》(中国・唐、7世紀)【東京国立博物館】

 

作品解説動画

作品概要

重要文化財《白磁鳳首瓶(はくじ ほうしゅ へい)》をとりあげた解説動画です。この瓶は、中国は唐の時代、つまり紀元後7世紀に制作された磁器です。

造形的特徴

このうつわは、聖人君子の世に出ることを伝えるとされる瑞獣・鳳凰の頭部をかたどった蓋を載せている点で特徴的です。この蓋の形状、さらには黄色味のかかった白色を呈す器の膚(はだ)の色、西アジア方面で制作されていた陶器にその源流をたどることができる器のかたちが見どころとなっています。

動画の内容

動画ではこれらの特徴的な造形に注目しながら、やきもの鑑賞に用いられる用語も詳しく説明しつつ、この東京国立博物館所蔵の中国磁器の代表作について解説を加えます。

作品情報

《白磁鳳首瓶》 (はくじ ほうしゅ へい) 制作年代:唐・7世紀 制作場所:荊州窯(?) サイズ:高さ 28.5cm 底径10.9 cm 収蔵場所:東京国立博物館 画像出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/TG-645?locale=ja) 動画内では画像にトリミング等の加工・編集を施しています。

動画内使用素材

☆動画内で取り上げた立体作品について Colbaseからは以下の「CCBYライセンス」画像(原作者クレジット表示を主条件とし、改変・営利目的二次利用も許可される)を改変を加えつつ使用しました。 ①『埴輪犬(伝茨城県東海村外宿出土)』(奈良国立博物館所蔵) 「ColBase」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/cobas-16135) ②『埴輪 猪』(東京国立博物館所蔵) 「ColBase」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/cobas-114522) ③『鳳凰刺繡断片』(東京国立博物館所蔵) 「ColBase」収録 (https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/I-369?locale=ja) 他に、東京富士美術館ならびにメトロポリタン美術館のパブリック・ドメイン作品画像を使用しています。 ☆BGM使用楽曲について Chris Zabriskie の I Am a Man Who Will Fight for Your Honor は、クリエイティブ・コモンズ - 表示 4.0 ライセンスに基づいて使用が許諾されます。 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/ ソース: http://chriszabriskie.com/honor/ アーティスト: http://chriszabriskie.com/ ☆動画内使用素材の著作権 動画内で使用したすべての造形作品に関しては、著作者の死亡日が属する年の翌年から起算し120年以上経過しています。そのため、どの作品についても作者死後70年間の著作権を保障する日本の「著作権法」第51・52・53・57条の規定により著作権保護期間が満了しています。 ☆造形作品撮影写真の著作権 絵画等の平面造形作品を撮影し平面の写真を作成した場合には、その写真に対して創作性が確認されないため、著作物性は認められません。一方で、立体造形を撮影した写真には著作物性が認められます。そのため動画内では立体作品については「クリエイティブ・コモンズ」、「パブリック・ドメイン」の作品写真を使用し、その利用の事実および形態を動画の「説明」にて明記しています。 ☆美術品所有者の権利 著作権法上、「著作権の消滅後は[…]著作権者の有していた著作物の複製権等が所有者に復帰するのではなく、著作物は公有(パブリック・ドメイン)に帰し、何人も、著作者の人格的利益を害しない限り、自由にこれを利用しうる」とされています(参考:「顔真卿自書建中告身帖」事件 cf. 判例集・民集38巻1号1頁)。 ☆素材の改変 また上述の判例中で言及される「著作者人格権」(著作権法60条)には、作者の意に反した作品改変を禁じる「同一性保持権」(同20条)が含まれ、同権利を主張可能な遺族は作者の配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹(同116条)とされています。これに関して、動画内で取り上げた作者死亡後120年以上が経過する素材に関しては、2021年時点で権利者存命の可能性はほぼないと考えられます。

 

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