「ポンペイ展」出品作:噴火で埋もれた遺物―自然の産物と人工物が一体化したオブジェ

火砕流に見舞われた遺物

🍊本投稿のテーマ★ この投稿では、東京国立博物館で開催中の「ポンペイ」展の出品作をご紹介します。
★ 今回は特に、79年の火山の噴火により埋もれ、変形を被った状態で出土したポンペイの日用品について解説します。
★ ヴェスヴィオ火山の噴火に伴うポンペイの滅亡については、こちらをご参照ください。👉投稿記事「古代都市ポンペイの歴史」

①《凝灰岩にはまりこんだ片手鍋》

🍇岩とひとつになった金属製の鍋こちら👇の出品作では、白い部分が岩で、暗色に沈む、そこが丸い容器が、金属製の鍋となっています。


🍏ポイント!★ 高さ15㎝の、片手で扱うことができるように、細長い取っ手が付いた、ブロンズ製の鍋です。
★ 降り積もった火山灰の中に埋まり、火山灰が固結してできた岩石である凝灰岩にはまり込んだ形で出土しました。
★ ブロンズとは、銅と錫の合金です。今は錆に覆われているために、緑色がかったような、暗い色を呈しています。
★ しかし本来は、金属中に含まれる錫の含有量が低ければ赤銅色を呈し、鈴が含まれている量が多ければ、白金色から黄金色を呈し、金属光沢を放っていたものであると想像されます。

②《異物が塊になったもの》

🍷ポイント!こちらも、自然の部分と、人工物の部分が入り混じってひとつに固まった物体です。


🍎ポイント!★ 火山礫の中に、複数の種類が異なる生活用品が取り込まれた状態となっています。
★ その中には、青銅で作った水差しや、鉄を素材とする製品が確認されます。
★ 火山が生じた現象が、人の手が作り出した製品に変化を加えることで作り出された、自然と人工の造作がひとつとなった立体のコラボレーション作品です。

③《湯沸し器》

🍇ポイント!続いては、湯沸し器と鍋のセットの解説です。

🍏ポイント!★ 緑色を呈す上の部分は、ブロンズ製の鍋です。中に水を入れて、お湯を沸かしている最中に被災したのでしょう。
★ 赤く全体がさびている、中ほどに取っ手、下に三本の足が付属する部分が、鉄を素材として作られた湯沸し器の部分です。
★ 湯沸し器には、燃料の薪を中に投入するための、扉が付いた四角い窓が開いています。
★ この開口部の周りに、噴火の際に付着したと思われる石などが大量に確認されます。


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