【作品解説動画】古代エジプトの動物彫刻《かわうそ》(紀元前664-30年、メトロポリタン美術館)


メトロポリタン美術館が収蔵する、古代エジプトで制作された美術作品《かわうそ》の解説動画を作成しました。




【作品解説】

古代エジプトの動物彫刻《かわうそ》
紀元前664-30年、メトロポリタン美術館




作品解説動画

概要

前足を掲げて台の上に立つかわうそ。

肘を曲げ、肩より少し上の高さに手の位置をキープ。
手のひらは前方に向ける。


なぜこの動物が選ばれたのか、そして頭の上の円盤と蛇は何なのか…。 

頭の上に円盤が立ち、コブラが鎌首をもたげ、
カワウソと一緒に正面を向く。


カワウソは目・花・口を彫りこみ、耳の中も忘れずに造形。カワウソの頭部に対する、制作者の確かな理解と、注意深い仕事の痕跡が示されている部分。

顔の各パーツの表現も入念。


腹の毛も、一本一本線を刻むことで密に生えた毛並みをしっかり再現しています。
垂直に方向に伸びる刻線を水平方向に並べ、何段にも重ねています。

毛におおわれた胴体をパターン化された彫刻技法で再現。


像の各部分に込められた意味を、ディティールを観察しながら明らかにします。

足先の指もしっかり再現。


台座の部分は損傷が、濃い緑、明るい緑、赤い部分を作り、
やきもの鑑賞でいうところの「景色」となっている。

緑色の緑青と赤さびが広がる台座部分。


どうぞご覧ください。



音楽

BGM:Youtubeオーディオ・ライブラリー所収の、以下のロイヤリティフリー楽曲を使用しました。 Ibn Al-Noor | YouTube Audio Library
https://youtu.be/Fmige_-G1Lw



女神ウァジェトとその眼について

動画中に登場する女神ウァジェトとその眼の位置づけについてはいろいろな説があるようですが、今回はこの女神の眼をラーの眼とする説に基づきました。以下の記事でも同様の説を採用しています。 
参考: 早稲田大学高等研究所 「古代エジプトの祭祀儀礼を考古学的証拠から解明する 河合望 准教授(2013年12月当時)」

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