【古代エジプトの神像】《牛の女神像の頭部》 新王国時代、花崗閃緑岩、高さ:50.8cm、メトロポリタン美術館

《牛の女神像の頭部》古代エジプト、
新王国時代、第18王朝、
アメンヘテプ3世治世下
紀元前1390-前1352年
花崗閃緑岩、高さ:50.8cm
メトロポリタン美術館

この投稿では古代エジプトで紀元前1390-前1352年頃に制作された《牛の女神像の頭部》についてご紹介します。

女神像頭部の造形

 女神の顔立ち
  • 古代エジプトで花崗閃緑岩を彫刻し制作された、牛の女神の頭部像です。
  • アメンヘテプ3世の葬祭殿に捧げられたとされています。
  • 愛と美の女神ハトホル、もしくは原初の海から生まれ、太陽に息吹を与えたメヘトウェレト女神を表すとされます。
  • 顔の各部のパーツ、目・鼻・口は明確に刻まれています。

毛の表現

 耳の中まで忘れずに
  • また耳の中や髪には並行線を彫り毛の流れを再現しています。
  • 細を穿つ的確な造形は、神聖な動物に対する制作者の高い観察力を示唆しています。

頭の上の円盤

● 太陽との関係
  • 長い角の間の円盤は太陽を表しています。
  • これにより女神と太陽神ラーとの関係が示されています。
  • 同じく古代エジプトで、だいぶのちの時代の紀元前7世紀に制作された《かわうそ》の像の頭の上にも、この太陽の円盤が載っています👇

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