【ルネサンス期の鎧】《人間用の鎧と馬用の鎧》イタリア(おそらくミラノ)、人用:1575年、馬用:1560年頃(以降)、鋼鉄、金、革、銅合金、布、メトロポリタン美術館 投稿者 美術史チャンネル 日付: 6月 06, 2021 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 《人用の鎧と馬用の鎧》イタリア(おそらくミラノ)、人間用:1575年、馬用:1560年頃(以降)、鋼鉄、金、革、銅合金、布、人間用:21.5 kg、馬用:39.85 kg、メトロポリタン美術館この投稿ではメトロポリタン美術館が所蔵する16世紀に作られた人用と馬用のプレート・アーマーについてご紹介します。人用と馬用の鎧● 16世紀の鎧セット人間用の鎧は、飾り鎧として1575年頃に制作されました。この鎧セットは戦場で使用するための交換パーツと、馬上槍試合用の補強パーツを含んでいます。16世紀末から20世紀初めまで保全されていた、トレヴィーゾ近くのサン・サルバトーレ城にあるコラルト伯爵の武器庫から出た鎧のセットです。 胸鎧と馬鎧● 制作時期胸鎧部分は復元されたものになります。馬鎧の制作は、1560年頃までさかのぼります。この時期のものとしては数少ないピースが完璧にそろった作例です。 帯状装飾部分● イタリア的モチーフエッチングが施された帯状装飾部分には、古典的な着想源から造形のヒントを得て刻まれた武器、鎧、楽器の戦勝記念文が含まれています。これらの文様は当時のイタリア製鎧を飾った標準的な装飾モチーフでした。ここでは通常よりも入念に、しかし大きな規模で、詳しく多様に描かれています。 鎧の所有者● コラルト家馬鎧は作りがよく、精巧な装飾が施されています。この造形は、所有者がコラルト家の主要メンバーの一人だったことを示しています。もしかしたら武人としても文人としても有名で、この鎧セットが収蔵されていたサン・サルバトーレ城で生まれたコッラティーノ・ディ・コラルト(1523-69年)だったかもしれません。コッラティーノ・ディ・コラルト(1523-69年)関連投稿【作品解説】ラファエロ《聖ミカエル》の武装する天使と地に伏す悪魔【作品解説】ドメニコ・ギルランダイオ 《聖母子》にみるルネサンス期イタリアの風景と人体の表現 コメント
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