【1分でメトロポリタン展⑬】ハンス・ホルバイン(子)《ベネディクト・フォン・ヘルテンシュタイン》(1517年 メトロポリタン美術館)

ハンス・ホルバイン(子)《ベネディクト・フォン・ヘルテンシュタイン》

16世紀・北方画派が描く肖像画

🍊大阪市立美術館で開催中、東京でも国立新美術館で開催予定のメトロポリタン美術館展の出品作の解説動画、第13回は帝国自由都市アウグスブルク生まれのドイツ・ルネサンスの画家👨‍🎨ハンス・ホルバイン(子)が、1517年に制作した肖像画《ベネディクト・フォン・ヘルテンシュタイン》(紙に油彩、金、板で裏打ち、52.4 x 38.1 cm、メトロポリタン美術館)を取り上げました。



背後の壁には、浮き彫りによるレリーフ装飾が施されています。
表されているのは、楽器を鳴らし、列を作って行進する人々。

いななく馬の後ろには、古代ローマ風の鎧兜。


古代ローマ軍風の旗印が掲げられています。

壁に刻まれた銘文は、描かれた当時、
モデルは22歳であったことを伝えています。

頭には、黒い裏が付いた、真っ赤な帽子。

顔を描く部分では、小さな目や大きな鼻といった
身体的特徴をよくとらえています。
 

金色に輝く、貴金属の鎖を連ねた首飾り。

身に着けているのは、大きな袖の衣装。
これは、ルネサンス期のヨーロッパで
流行していたファッションの一部です。

銀色に光る柄の先端には、
金色の円形の柄頭装飾。


手の指には、宝石💎をはめた
指輪💍を複数💍💍💍嵌めています。

経済的な価値の高いアクセサリーを、ディティールも克明にはっきりと描き出し、モデルや注文主を喜ばす造形的な工夫でいっぱいのこの半身肖像画について、絵の各部分を拡大しながら、一分で解説します。


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