現在開催中の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(大阪、国立国際美術館)に出展されている作品の解説動画を作成しました。
作品解説動画:ワウウェルマン《鹿狩り》1665年頃
概要
17世紀オランダの画家フィリップス・ワウウェルマン(1594-1680)。風景を専門とする画家ながら、さらに馬の描写をも得意とするワウウェルマン。オランダを代表する画家一族ワウウェルマン家きっての名手であるこの画家が描いた森の中の風景が、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の作品には展開しています。
表現の特徴
ここはワウウェルマンの母国であるオランダの森の中でしょうか。土の上に背の高い木々がそびえたっています。そしてこの木々の立ち並ぶ森の中で、鹿狩りを行う貴族たちの活動が画面の下の方には描かれています。そしてそれを見守る隠者の住む小屋が画面の右側には姿を見せます。躍動する人物たちを相対化し強調する、静かな自然のモチーフと隠者の小屋のコントラストが見どころです。
動画の内容
動画の中ではもちろん絵の全体も示しながら、その一方で作品理解をより深めるという目的のために、画中に描かれているものを人物から自然モチーフまでひとつひとつ拡大して、細部を確かめながら解説します。既に東京と大阪で開催されました「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」展を御覧になった方も、まだの方も、ご視聴いただけましたら幸いに存じます。
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