動画de西洋美術史入門🫒第10回🏺古代ギリシャ美術④「クラシック美術 II:絵画」―奥行きを感じさせる壺絵の空間表現から、伝統的色遣いに青や緑も加えた「ケルチ式」、白の使用が効果的な「白地式」の絵付の技法まで

  • 動画シリーズ「西洋美術史入門」、第10回の動画では、古代ギリシャの美術から「クラシック」期の絵画を取り上げました。
  • 今回は、「古典期」の絵画作品について、容器の表面に施された絵付を例にとりあげながら解説します。
  • 前代の「アルカイック」期までに開発された絵付から発展した、新しい平面装飾技法についてご紹介します。

奥行きの表現

  • まず、器の表面に設けた画面の中に、空間を表す新しい手法を取り上げます。
  • 従来は、画面の下の辺を地面に見立てて、その上に人物像などのモチーフを並べていました。
  • クラシック期には、それに加えて、画面下辺を離れた個所にもモチーフを描きます。
  • すなわち、画面下辺だけでなく、その上部にも同様に設定された地平の上にも複数の座った姿、あるいは立ち姿の人物たちを配置します。これにより、画面の中に奥行きを感じさせる壺絵の空間表現が可能となります👇

《アッティカ派赤像式萼形クラテル》(ルーヴル美術館)

👆クリエイティブ・コモンズ・ライセンス画像を改変して使用:"Niobid Krater. Face A (Herakles and Athéna)." by Seudo, marked with CC BY-SA  4.0
  • 紀元前460年頃に、制作された、高さ54cmの、出陣前の神々と英雄たちを胴体部分に描いた混酒器。
  • 下段に手を後ろについて前に足を延ばす仰向けの人物、その上の段に、脚を抱えて腰かける人物と、段の上に立ち上がる、複数の人物像が確認されます。

「ケルチ式」

  • 他に、顔料の黒と、器の粘土の素地の赤といった伝統的色遣いに、青や緑の新しい色彩も加えたポリクロームの「ケルチ式」の絵付も、この時代の特徴です。
《レキュトス(香油容器)》
紀元前4世紀中頃
ウォルターズ美術館

「白地式」

  • 最後に、白の使用が効果的な「白地式」の絵付の技法も、この時期の香油壺に施された絵付のために用いられた、特徴的なテクニックになります、
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